2014年3月28日金曜日

映画講座「大阪のヒロイン」シリーズが終わりました。

講座「映画で見る大阪」第2期シリーズ「大阪のヒロイン」
  おおさかシニアネットにて
最終回の「茶々―天涯の貴妃 和央ようか」が3月27日、終わりました。
講師は京都映画映像活性化委員会事務局長の吉田馨さんで、この映画の製作にかかわった方を交え、楽しいひとときを過ごすことができました。
 受講生のみなさんにも好評で、終了後の懇親会には14人も参加され、にぎわいました。


豊臣秀吉の側室・茶々を中心に、織田信長、徳川家康などによる戦国人物絵巻が繰り広げられる豪華絢爛(けんらん)な歴史ドラマ。元宝塚男役で絶大な人気を誇ったトップスター和央ようかが、映画初出演で時代に翻弄(ほんろう)された茶々をつややかに演じる。監督は『新仁義なき戦い/謀殺』など、アクションや時代劇を手掛ける橋本一。伏見桃山城を全面改装し、大坂城に見立てて撮影されたクライマックスシーンは迫力満点。
あらすじ: 父・浅井長政が信長の手で滅ぼされ、母のお市の方も自害してしまい、豊臣秀吉(渡部篤郎)にとらわれた茶々(和央ようか)。2人の妹を嫁がせ1人残った茶々に、秀吉の世継ぎを産むようにとの命が下される。復しゅうを胸に秘め側室に入る茶々だったが、秀吉の人柄に触れ殺意が消える。しかし、平和な日々もつかの間、茶々の運命は激動の度合いを深めていく。(yahoo映画から引用)

連続講座「映画に見る大阪」(第2期)は、「大阪のヒロインーその美
しさとしたたかさ―」

 大阪に生きる人々は、ごく普通の庶民とはいえ、どうして鮮やかで人間味があ
ふれているのでしょうか。銀幕からは、さまざまな喜び、哀しみを通して人間と
いう性(さが)がくっきりと立ちのぼってきます。特に大阪に生きる女性の姿を
美しい女優たちがどのように表現してきたのか、映画のなかのいくつかの場面を
抜き出し、多彩な視点から語りあいます。

<1>1月16日「浪華悲歌」山田五十鈴 大阪大学教授 上倉庸敬さん
<2>1月30日「細雪」吉永小百合 京都映画映像活性化委員会事務局長 吉田
馨さん
<3>2月13日「河内カルメン」野川由美子 エッセイスト 武部好伸さん
<4>2月27日「プリンセス・トヨトミ」綾瀬はるか 大阪大学教授 上倉庸敬
さん
<5>3月13日「ジョゼと虎と魚たち」池脇千鶴 エッセイスト 武部好伸さん
<6>3月27日「茶々―天涯の貴妃」和央ようか 京都映画映像活性化委員会事
務局長 吉田馨さん
 (いずれも木曜日18時半~20時。 定員40人。参加費、1000円)
 会場、おおさかシニアネット
(地下鉄本町駅3番出口すぐ、大阪市中央区本町3-5-5、カネセビル3階)
定員40人。参加費、1000

2014年3月20日木曜日

来月の読書カフェは4月12日(土)です。話題は佐藤優「サバイバル宗教論」です。

読書カフェの案内人、三室勇さんからのご案内です。

 読書カフェは2014年4月12日(土)です'
話題にとりあげるのは、「サバイバル宗教論」(佐藤優著、文春新書、800円+税)


「著者は元外務省主任分析官で、同志社大学大学院神学研究科修了した人。神学研究のエキスパートでもあります。その彼が同志社の隣りにある禅宗寺院相国寺の禅僧100人を相手にキリスト教、イスラム教、仏教などについて4回の特別講義を行い、それを本にしたものです。宗教という見えない世界がもつパワーが聞く者の頭に染みるように語られます。
(目次)
第一講 キリスト教、イスラーム教、仏教
第二講 「救われる」とは何か
第三講 宗教から民族が見える
第四講 すべては死から始まる」

参考までに本の紹介は下記を。
http://hon.bunshun.jp/articles/-/2225

先日とりあげた第150回直木賞受賞作「恋歌」(朝井まかて著)をめぐる語り合いはとても充実していました。

三室さんは6枚にわたるレジメを用意していただきました。
幕末の水戸藩の天狗党をめぐる壮絶な歴史物語は、とても興味をそそられました。吉村昭の「天狗争乱」、山川菊枝の「武家の女性」、そして山田風太郎の作品などを深く読み込まれた三室さんの解説は、数人の参加者だけで聞くにはほんとうにもったいと思わせるほどのものでした。

2014年3月18日火曜日

好評の「大阪精神の系譜」第5期シリーズ「船場の群像」の開催決まる

「大阪精神の系譜」第5期シリーズ「船場の群像」の開催決まる。


近現代史を振り返りながら「大阪精神の系譜」を考えるシリーズは今期から人物などを通して部門別にたどっていきます。まずは商都の伝統と文化の中心地、船場の商人群像を取り上げます。船場に息づく精神とはなんでしょうか。

5/29(木)「大阪商人ここにあり!―創業者の街の合理精神―」
元日本経済新聞編集委員 脇本祐一さん

6/26(木)「鳥井信治郎の「やってみなはれ」―サントリー創業者の商人魂と挑戦―」
大阪商業大学教授、元サントリー文化財団専務理事 伊木稔さん

7/17(木)「小倉屋山本の昆布物語―「のれん商法」と「だし文化」―」
小倉屋山本社長 山本博史さん
 
(いずれも18・30~20・30)
おおさかシニアネット(右地図)
(大阪市中央区本町3-5-5カネセビル3階
定員40人(先着順)
参加費 各1000円

2014年3月8日土曜日

連続講座「大阪精神の系譜」 第4期「戦後の再出発」で最後、木津川学長が語る。

連続講座「大阪精神の系譜―その源流を探る」
第4期「戦後の再出発」

3月7日(金)18・30~20・30 キャンパスポート大阪で開かれました。

ど根性」から含羞へー“帝塚山派″への評価



江戸の荒事に対し、大坂の和事は都市をやわらか色に染めていました。原色でどぎつく、品位に欠け、そんな大阪像が氾濫する中で、私たちは大切で美しい文学をないがしろにしすぎたのです。庄野英二、潤三、阪田寛夫、藤沢恒夫、杉山平一…。帝塚山学院にかかわった一群の作家を“帝塚山派″と呼び、再評価の光を当てていただきました。

木津川さんからの追伸
 「昨夜はよくお越しくださいました。またよく催してくださいました。厚くお礼申しあげます。

 あの席で失念しましたキーワード、戻って思い出したのです。以下の通りです。

《近代以降の熱狂の時代》
 熱狂の時代    期待される精神   特性
①    日清・日露戦争―和魂洋才      女性(「女工哀史」)
②    15年戦争  ―滅私奉公      若者(特攻)
③    高度経済成長 ―ど根性       家族(長時間労働)

こうした図式(構図)は拙著
 『可哀そうなお父さんに捧げる哀歌―熱狂の時代と父権の歴史』(法律文化社刊、1
988年)で明らかにしました。自分で書いておきながら失念して恥ずかしいことで
す。

さて、提起した「帝塚山派(文)学会」
「帝塚山型文化」の措定と社会化

にぜひご理解とお力添えをください。
では皆様、お元気で。私は明日、神戸での一人語り「父帰る」に全力投球します。

木津川計」


<講師> 木津川 計(きづかわ・けい)

1935年、高知市生まれ。68年、雑誌「上方芸能」を創刊、81年からNHKラジオで「ラジオエッセイ」を担当、07年「木津川計の一人語り劇場」を旗揚げ。元立命館大学教授。12年から大阪自由大学学長。「人間と文化」(岩波書店)「上方の笑い」(講談社現代新書)「ことばの身づくろい」(上方芸能出版センター)など。


●参加者の感想から

・すごく類型化、体系化されてお話しいただき、うれしかったです。

・大阪精神の流れを事例から分類、類型化するお話を初めてうかがった。いつの間にか権力型がはびこっており、改めて「新たな大阪人像」を組みかえるということに気づかされた。文化類型を恥じらい型と受け止め、帝塚山型文化=人間的なやさしさを知りました。

・何度もラジオでお聞きしていますが、初めて生の話をきき、大変面白かった。

・木津川先生のあふれる知識にいつも時間を忘れて聞き惚れています。はじらい型、本当に大阪復興のためにはこの大阪人の流布が必要だと思います。

・大阪の市長、知事には、大阪の芸能・文化を大切にしてくださる人間的にやさしい方になていただきたいと心から思いました。

・帝塚山型文化の実現をめざしてください。

・三重県生まれの大阪育ちで、46年大阪に住んでいますが、ど根性、どケチ、がめついという言葉に非常に親しみがわくのです。

・大坂の将来を憂う先生の熱情が伝わってきました。

・前半の大阪観、大阪人像の話はひさしぶりに聞きました。後半の帝塚山型文化については初めてきく話で、よかった。

・馴染みのある大阪の作家群が懐かしい。ほとんど子供のころの思い出となるひとたちばかりだが。

・テレビ時代が始まる前の子供時代、ラジオで社会の姿を学んだものです。「お父さんはおひとよし」を聞きながら、家族のあるべき姿、大阪の庶民のくらしの在り方を教えられました。話を聞きながら、現在の核家族の問題を考えるヒントがあるように思いました。「はじらい」のあふれた家族から社会へのひろがりが進んでいく「優しい思いやりのある社会」として、利潤第一の社会に対抗する未来になっていくと。


2014年3月7日金曜日

新企画です! 連続講座「挑戦する表現者たち―その作品の世界」

*NEW!!
 連続講座「挑戦する表現者たち―その作品の世界」

 関西に拠点をおいて活躍中の作家、ジャーナリスト、アーテストなど多彩な表現者のみなさんに熱い思いを語っていただきます。

<1> 5月15日(木)後藤正治さん(作家)「『奇蹟の画家』をめぐって」
<2> 6月12日(木)黒川博行さん(作家)「エンターテインメント小説の作法と取材」
<3> 7月3日(木)坪内稔典さん(俳人)と道浦母都子さん(歌人)「俳句&短歌―その魅力と可能性をめぐって」

 時間は18:3020:30
 会場は、上田安子服飾専門学校(大阪市北区芝田2丁目5?8)本館。

 会場地図はhttp://www.ucf.jp/college/access.html

2014年3月3日月曜日

大阪自由大学通信16号です。


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2014年3月1日      (転載・転送歓迎)
大阪自由大学(Osaka Freedom University)通信 16号
                        学長 木津川 計
                        http://kansai.main.jp/
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★今後の開催予定の講座のご案内
・新企画「大阪精神の系譜」第5期シリーズ
・新企画「挑戦する表現者たち―その作品世界」
・道浦母都子の短歌塾、再スタート。

●連続講座「東アジアを考える」

 東アジア情勢をめぐって日本は隣国との大きな難題に直面しています。大阪自
由大学は、このようなときにこそ、歴史的、文明的視点から冷静に学びあってい
きたいと考えています。
 まずは足元の大阪の地から東アジアへ、そして現代から古代へと幅広い視野を
もちたいと思い、連続講座を企画しました。第1期として「大阪に見る日本と朝
鮮半島」を開講しました。みなさんからも多彩な企画を提案していただき、とも
に充実した講座内容にしたいと願っています。

■第1期「大阪にみる日本と朝鮮半島」(その2)■
<第5回>3月8日「日韓の政治癒着と亀裂―現代裏面史から」古野喜政さん
(元毎日新聞ソウル支局長)
<第6回>3月22日「日韓の市民運動から」川瀬俊治さん(ジャーナリスト・ネ
ット代表)
 いずれも土曜日14時~16時。定員40人、参加費1000円。
 会場 おおさかシニアネット(大阪市中央区本町3-5-5、カネセビル3階)
http://kansai.main.jp/swfu/d/higashiasia201.pdf

●連続歴史講座「大阪精神の系譜―その源流を探る」

■第4期「戦後の再出発」
 都市・大阪のありようを近現代史を踏まえながら考えていくシリーズの戦後編。
どんな再生の道を歩んだのか。大阪の戦後の軌跡をたどっていきます。

<第12回>3月7日(金)18:30~20:30、キャンパスポート大阪(大阪駅前第
2ビル4階)。
「『ど根性』から含羞へ―“帝塚山派″への評価―」
講師 雑誌「上方芸能」発行人 木津川 計さん
 参加費1000円。定員40人(先着順)

1http://kansai.main.jp/swfu/d/osakaseishin401.pdf
http://kansai.main.jp/swfu/d/osakaseishin402.pdf

◆第5期からは「大阪精神の系譜」を人物などを通して部門別にたどっていきま
す。
 まずは商都の伝統と文化の中心地、船場の商人群像を取り上げます。船場に息
づく精神とは何でしょうか。なお会場が本町(船場)の「おおさかシニアネット」
に変わりますのでお気をつけ下さい。

■第5期「船場の群像」
<第13回>5月29日(木)
「大阪商人ここにあり!―創業者の街の合理精神―」
講師 元日本経済新聞編集委員 脇本 祐一さん
<第14回>6月26日(木)
「鳥井信治郎の『やってみなはれ』―サントリー創業者の商人魂と挑戦―」です。
講師 大阪商業大学教授、元サントリー文化財団専務理事 伊木稔さん
<第15回>未定

 いずれも18:30~20:30、おおさかシニアネット(地下鉄御堂筋線本町駅3番出
口、御堂筋本町交差点東へスグ、カネセビル3階)
 参加費1000円、定員40人(先着順)

●連続講座「映画に見る大阪」(第2期)「大阪のヒロインーその美しさとした
たかさ―」
 大阪に生きる人々は、ごく普通の庶民とはいえ、どうして鮮やかで人間味があ
ふれているのでしょうか。銀幕からは、さまざまな喜び、哀しみを通して人間と
いう性(さが)がくっきりと立ちのぼってきます。特に大阪に生きる女性の姿を
美しい女優たちがどのように表現してきたのか、映画のなかのいくつかの場面を
抜き出し、多彩な視点から語りあいます。

<5>3月13日「ジョゼと虎と魚たち」池脇千鶴 エッセイスト 武部好伸さん
<6>3月27日「茶々―天涯の貴妃」和央ようか 京都映画映像活性化委員会事
務局長 吉田馨さん
 (いずれも木曜日18時半~20時。 定員40人。参加費、1000円)
 会場、おおさかシニアネット
(地下鉄本町駅3番出口すぐ、大阪市中央区本町3-5-5、カネセビル3階)
定員40人。参加費、1000円
http://kansai.main.jp/swfu/d/eigahiroinomote.pdf
http://kansai.main.jp/swfu/d/eigahiroinura.pdf

●大阪自由大学「読書カフェ」(毎月1回)

 3月15日(土)17:00~、大阪自由大学北浜教室。
 定員 20人。参加費、500円(ドリンク付き)
 今回、話題に取り上げるのは、第150回直木賞受賞作『恋歌』(朝井まかて
著、講談社)
 案内人、三室勇さん
 「朝井さんは大阪生まれの時代小説作家。受賞作『恋歌』は幕末から明治を舞
台に、樋口一葉の歌の師、歌塾「萩の舎」の主宰者、中島歌子を主人公に描いた
ものです。
 歌子の夫、水戸藩士・林忠左衛門は尊皇攘夷の急先鋒、天狗党の志士。争乱の
罪で夫は自害、歌子も連座し投獄の憂き目に合います。夫への恋慕の情を歌に込
めた歌人、その波乱の生涯を書き切った傑作です」

*朝井まかて『恋歌』講談社、単行本1680円、kindle版1365円です。

●公開講座「春はスポーツから」
 「春はセンバツから」のキャッチフレーズがあるように関西の春はスポーツか
ら幕を開ける。高校野球、大相撲大阪場所、びわ湖毎日マラソンなどをめぐる裏
話の数々を・・
 講師は、玉置通夫さん(元毎日新聞編集委員)

<第1回>3月10日(月)「高校野球と大阪ー100周年の歴史を振り返って」
<第2回>3月17日(月)「大相撲大阪場所とタニマチー大阪にあった2つの国
技館」
<第3回>3月24日(月)「戦後復興への疾走ー現存する最古のびわ湖毎日マラ
ソンと駅伝誕生」
 いずれも14時~16時、会場は大阪スポーツマンクラブ
(大阪市西区靱本町2の1の4、靱公園テニスセンター内地下)
(地下鉄中央線・四つ橋線「本町」駅28番出口徒歩約5分、中央線「阿波座」駅
下車徒歩約5分)
 定員40人(先着順)、参加費1000円(資料代など)

http://kansai.main.jp/swfu/d/tamaki20140310.pdf

*NEW!!
●連続講座「挑戦する表現者たち―その作品世界」

 関西に拠点をおいて活躍中の作家、ジャーナリスト、アーテストなど多彩な表
現者のみなさんに熱い思いを語っていただきます。
<1> 5月15日(木)後藤正治さん(作家)「『奇蹟の画家』をめぐって」
<2> 6月12日(木)黒川博行さん(作家)「エンターテインメント小説の
作法と取材」
<3> 7月3日(木)坪内稔典さん(俳人)と道浦母都子さん(歌人)「俳句
&短歌―その魅力と可能性をめぐって」

 時間は18:30~20:30.
 会場は、上田安子服飾専門学校(大阪市北区芝田2丁目5―8)本館。
 会場地図はhttp://www.ucf.jp/college/access.html

●道浦母都子の短歌塾
  4月26日(土)14時~16時の間、中央電気倶楽部(大阪市北区堂島浜2-1
-25)で開きます(隔月開催)。定員 20人(先着順)。参加費2000円(飲物
付)。会場地図はhttp://www.chuodenki-club.or.jp/
 題詠「春」と自由題の2首をつくり、参加者のみなさんと講評します。

 詳細な開催日時、場所は大阪自由大学ホームページ
http://kansai.main.jp/をご覧ください。

 大阪・自由大学の活動にはどなたもご参加いただけます。大阪の課題に限らず、
いまの日本、世界の動きをみつめながらともに考えていくべきテーマについてご
意見、ご提案をお寄せください。
(大阪自由大学は、会員によって支えられています。特別会員(年額1万円)に
なっていただければ、年間を通してすべての催しに無料で参加できます。詳細は
ホームページをご覧ください)

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大阪自由大学 大阪府吹田市豊津町9-22 大同門ビル7階(〒564-0051) 
電話 06-6386-4575  FAX 06-6386-1893
E-mail: kansaiforum@gmail.com  URL: http://kansai.main.jp/
                    発行責任者 池田 知隆
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2014年3月2日日曜日

上倉教授が「京都の時代劇と『七人の侍』」と題して語ります。

●上倉庸敬・大阪大学教授による映画講座のご案内

 大阪自由大学の映画講座でおなじみの上倉教授が「京都の時代劇と『七人の侍』」と題して語ります。

〔A-3〕京都の時代劇と『七人の侍』(7階 講義室703)
  (講師:大阪大学大学院文学研究科教授 上倉庸敬)
 あまり知られていませんが日本映画には、東京の映画と京都の映画という、それぞれ独自な特色をもった二つの要素が混ざり合っています。東京は外国の映画、文化を取り入れて現代劇を作り、京都は日本の伝統芸術を基盤に据えて時代劇を生んできました。
 1950年、黒澤明は大映京都で『羅生門』を監督、身をもって京都の映画を知り、1954年、それまでの京都時代劇とは一線を画した『七人の侍』を発表しました。それを「黒澤ショック」と呼んで意欲を掻きたてた京都の映画人もいれば、「黒澤さんは幸せだ」と他人事のように冷ややかに眺めて自分独自の創造に励んだひともいます。京都の映画人ならばどう見るだろうかという視点から、黒澤明の映画を振り返ります。これまで指摘されなかった日本映画の特質も明らかになりましょう。
 まずは『羅生門』と『七人の侍』からゆっくり丁寧に見ます。


(4月から8回、大阪大学中之島センターで)。
詳細は下記をクリックしてください。
平成26年度懐徳堂古典講座
http://www.let.osaka-u.ac.jp/kaitokudo/event/index.html#koten